野良猫を急に飼うことになってしまった方は、どのように家族に迎え入れる準備をすれば良いのか、最初は分からなくて戸惑う方も多いと思います。

怪我をして倒れていたり、溝に落ちている迷子猫を見捨てられなくて、拾ってきて飼うことになってしまったり。

知り合いから、野良猫の飼い主が見つからないから里親探しをしているという話が舞い込んで、猫を引き受けるかどうか迷っている方もいるでしょう。

野良猫を安全に飼育するためには、様々な注意点があります。きちんと事前に知識を持った上で、猫を家に迎え入れましょう。

動物病院に連れて行こう

まずは、野良猫の栄養状態や健康状態をチェックすることが重要です。素人目では判断できないことも多いので、近所の動物病院に連れて行って検査しなければなりません。

なるべく猫を捕獲した足で行くのがベストですが、夜間や休日に拾った場合などは、出来る限り早く動物病院に連れていくようにしましょう。

寄生虫やノミの駆除、感染症などの病気のチェック

野良猫は様々な外敵にさらされているので、寄生虫や病気のチェックは必須です。動物病院にて血液検査や検便もしてもらいましょう。

野良猫は、80パーセントの確率でお腹に寄生虫がいると言われており、病院で見つけてきちんと薬で駆除する必要があります。お腹の寄生虫は人間にうつる場合もありますから忘れずに行わなければなりません。

また、野良猫の体にノミがいないかのチェックもして、薬で駆除しましょう。ノミの駆除をする前に室内で放し飼いにしてしまうと、家の中にノミが大量に湧くことがあるからです。

ノミがいると思われる場合はキャリーバッグに入れたままにしておいて、駆除をしてから室内に放しましょう。

病気については、皮膚病にかかっている野良猫は多いですが、すぐ治るので、問題はありません。

また、猫の白血病や猫エイズが有名で、残念ながらこれらの病気にかかっていた場合は、飼うのが大変だったり、平均寿命が短いです。

ですが、病気にかかっている猫を飼っている飼い主さんもたくさんいるので、ぜひブログなどで情報収集してみて下さい。

既に猫を飼っている方は、先住猫に病気や寄生虫、ノミなどがうつる可能性が高いと思いますので、猫同士の接触は病院での診察が終わった後にしましょう。

雌猫の場合は妊娠の有無をチェック

雌猫を拾った場合は、既に妊娠している状態ではないかチェックする必要があります。

妊娠している場合は、生まれる子猫のお世話や里親探しをする必要が出てきてしまい、1匹なら飼えるけど多頭飼いが出来ないという方も多いからです。

賃貸物件に住んでいる場合は、ペット飼育可でも1匹までなど制限がある場合もあるので要注意です。

猫のワクチン(予防接種)

猫は飼う前に推奨されるワクチンがあります。

3~7種のワクチン接種が選べますが、完全室内飼いの場合は3種~5種で大丈夫です。先住猫のキャリアの状態でも違ってくるので、動物病院の先生に相談した上で選んでワクチンを接種すると安心でしょう。

  • 3種→猫ヘルペスウイルス、猫カリシウイルス、猫汎白血球減少症
  • 4種→3種+猫白血病ウイルス感染症
  • 5種→4種+クラミジア感染症

費用は3種混合で4,000円前後です。

去勢、避妊手術について

野良猫を拾って繁殖を望まない場合は、雄猫は去勢手術、雌猫は避妊手術をする必要があります。

去勢手術をすることで、猫のストレスの軽減やマーキングの問題が解決したり、病気の予防になります。

子猫の場合など、手術をおこなうタイミングは、動物病院の先生に相談するとよいでしょう。費用は、去勢・避妊手術ともに1万5,000前後です。

お部屋の環境について整えよう

日向ぼっこをする猫

野良猫は室内猫と比べて非常に警戒心が強く、人間や室内に慣れるまでが大変です。過敏になって泣き続けたり、威嚇したり、急に飛び出したりすることがあるからです。

病院でキャリーバッグから出す際に気を付ける必要がありますし、家でも一度飛び出ると捕獲しづらい場所に入り込んだまま出てこなくなる事もあります。

また、外で暮らしていた分、外に出たい願望が強いので、室内に慣れた後でも戸や窓を開けた隙に飛び出す猫も多い為、十分に気を付けましょう。

野良猫が子猫の場合は、人や室内の環境にも慣れるのが早いと思います。

部屋の環境を整えたい場合に用意するもの

  • 猫用ケージ
  • 寝床(猫専用の物でなくても、ふかふかの毛布などでOK)
  • キャリーバッグ(動物病院に連れていく時など、外に連れ出す時に使います)
  • キャットフード
  • キャットフード用のお皿または給餌器
  • 水を入れるお皿もしくは給水器
  • 猫トイレ、猫砂
  • 爪とぎ
  • 爪切り
  • ネコタワー(無くても可)

飼い主の対応

野良猫は警戒心が解けるまで、ケージの中に置いてそっとしておきましょう。むやみに抱っこをしたり、触りまくってしまうと警戒心を強めてしまう危険性があるので気を付けてください。

最初は構いすぎず、餌や水などの環境を整えたら、観察しながらも放っておくのが一番です。

環境に慣れてくると、猫自らゲージから外に出て部屋の中を探索し始め、人にも慣れてくると、飼い主にニャーと話しかけたり、近づいてすり寄ってきたりします。

猫の様子の観察しながら徐々に距離を詰めて行ってあげて下さい。

お部屋

猫が安心できるような室内の環境作りをしてあげましょう。隠れる場所や安心して眠れる場所があるといいですね。

猫はきれい好きなので、トイレと餌の場所は離してあげてください。

階段や登っても良い棚など、高低差のないお家の場合は、猫のストレスが溜まりますので、キャットタワーがあると良い猫の遊び場・寝床となるので、検討してください。

食事

野良猫であった時の食事内容と異なるので、最初は何種類かのキャットフードを用意して食べてくれるか試してみましょう。

缶詰などの柔らかい物はどの野良猫ちゃんでも食べてくれる確率が高いようです。

市販の固形カリカリフードは、慣れるまで時間がかかる可能性が高いですが、置いておけば食べるようになるので大丈夫です。

歯周病対策のために、カリカリフードを好む飼い主は多いですね。

猫が触ると危ない物

猫が噛んだり引っ掻いたりすると危ない電気コードなどは、最初は隠したりして対策をしておくと安心です。それと同時に、ガラス製品などの壊されて困る物もしまっておきましょう。

猫によってはしつけが上手くいくと、それらの物を出しっぱなしにしておいても全く触らなくなることもあります。

生まれて間もない赤ちゃん猫の場合

生後1ヶ月たっていない赤ちゃん猫を保護して飼うことになった場合は、成猫とお世話の方法が違うので要注意です。

溝にはまったり、溺れていたりして捕獲することになった場合は、近くにお母さん猫がいないか確認してからにしましょう。

また、最初の内は体温調節ができないので、親猫の代わりに温めてあげる必要があります。ペットボトルや湯たんぽにお湯を入れて側に置いてあげましょう。

そして、固形の餌を食べられないので、猫用ミルクを与える必要があります。

猫用の哺乳瓶があるのですが、最初は上手く吸えない可能性が高いので、その場合はスポイトなどで口に運んであげてください。

キャットフードが自ら食べられるようになるまでは、猫用ミルクを飲ませましょう。

また、赤ちゃん猫は、排泄も上手くできないので、綿やティッシュなどでおしりを刺激してあげてください。ミルクを飲ませる前後に試してみて下さい。

もし、赤ちゃん猫の上手くお世話ができないと思う時は、動物病院に相談する必要があります。

野良猫との生活について

しつけ

生まれた時から人間に飼われていた猫と違い、野良猫はしつけが難しいのが難点です。壁をひっかかない、机には乗らない、カーテンには上らない・・など、子猫の場合は、成猫になるにつれて覚える可能性が高いと思います。

成猫で保護した場合は、根気よく厳しくしつけていくしかありません。

ですが、猫は年を取るにつれて大人しくなっていくので、しつけが上手くいかなくても、悩まなくなる日がくるでしょう。

賃貸の場合はペット可物件に

急に野良猫を飼うことになった場合、賃貸物件に住んでいる人は猫が飼えるかどうかを確認する必要があります。

ペット可となっていても、小型犬のみという場合も多いので、きちんと確認し直した方がよいでしょう。

猫アレルギー

家族に猫アレルギーの方はいませんか。猫アレルギーの症状が出る方は結構多いので、飼いだしてから、実はアレルギーだったという事も良くあるケースです。

せっかく飼うことになっても、家族がアレルギーで悩むと大変なので、事前に確認をしておきましょう。

まとめ

野良猫を保護して飼う際の準備や注意点をご紹介しましたが、いかがでしたか?

末永く猫ちゃんを家族として迎え入れるためにも、きちんと知識を持って必要な事前準備をしてから、安心して飼いたいですね。

みなさんもぜひ猫のいる楽しい生活を送ってください。