飼っている猫が急に痩せてきている、抱いてみたときに軽く感じた。そう思ったらすぐにどうしてか考えてみましょう。

猫が急に痩せてしまうのには原因があり、重要な病気が潜んでいる可能性もあります。放っておくと取り返しのつかない事態になることもあるので早めに対処するのが大切です。

この記事では猫が痩せてしまう原因と、対策についてご紹介します。

猫が痩せてしまう原因

猫が痩せてきたと思ったら、まずはどんな原因があるのかを考えてみましょう。普段の食事や食べている量、抱いた時の感触などから痩せているかどうかを測ることができます。

人間と同じように不自然に痩せて行くというのはなんらかの異常があることが多いです。猫が痩せてきたと感じたらじっくりと観察してみましょう。

ご飯をあまり食べていないなら食欲がなくて痩せているかもしれません。もしいつものようにご飯を食べているなら食欲があるのに痩せているということですから病気の可能性もあります。

まずは大まかに分けて食欲がある場合とない場合で猫が痩せてしまう原因についてご紹介します。

食欲がない場合

いつものようにご飯を食べていないなど、食欲がなくて痩せている場合には、なんらかの原因で食欲がなくなっている可能性が高いです。

もっとも考えられるのは口の中に口内炎や歯肉炎ができてしまって食べ物を食べることができないことです。その場合、ご飯を食べているときに様子を見ていると食べるのが辛そうだったり、口の中を気にしていることがあります。

そのほかにも体の中に寄生虫がいても食欲がなくなります。下痢や嘔吐の症状があったり、お腹が不自然に膨らんでいたりしたら、すぐに獣医師に見せてあげましょう。

さらに猫免疫不全ウィルス感染症という病気の場合も食欲がなくなります。猫エイズとも言われているこの病気になると免疫力が下がり、口内のトラブルや下痢、鼻炎などが現れます。

症状が進むと悪性の腫瘍ができて臓器の機能低下にも繋がる危険な病気です。

食欲がある場合

食欲があって、いつものように食事しているのに痩せて行く場合には、吸収している栄養よりも消費する栄養の方が上回っている可能性があります。家の中で飼っている場合は問題ないですが、猫は犬と違って散歩させたりすることはないので自分で好きなときに外に出させている家庭も多いかもしれません。

そうなると猫の運動量を制限するのは難しいものです。そんな時は食事の量を増やしたりして体重を管理するのがおすすめです。

また手作りでご飯をあげている家庭は知らないうちに栄養やカロリーが必要分を下回っていることもあります。あるいは高齢猫用のキャットフードを若い猫に与えていたなどでも体重減少につながります。

高齢猫用のフードや肥満猫用のフードはわざとカロリーを減らして作ってあるので注意しましょう。

猫が痩せる病気

やせこけた猫

次に猫が痩せて行く病気について詳しくご紹介します。猫に食欲があるのに痩せていくことも多く、時にはしばらく経ってみないとわからないこともあるのが病気の怖いところです。

普段から適正体重をチェックして猫の体の変化にすぐに気づけるようにしてあげましょう。猫によっても個体差があるのでもともと痩せている子もいます。定期的に病院に連れて行って体重管理しておくと病気の時にも対処しやすいです。

腎臓疾患

もともと猫は腎臓に負担がかかりやすい動物だと言われています。もっとも多い腎臓疾患は腎不全で、水を大量に飲んで大量の尿を出す、多飲多尿状態になるのがこの病気の特徴です。

腎不全には慢性と急性のものがあり、高齢の猫ならば慢性腎不全を起こすことが多いです。腎不全になると完治は難しく少しでも猫の状態を良くしてあげる治療方法が一般的となります。

急性の腎不全の場合には食欲の低下による体重減少が数週間にわたって起こるので早めに獣医に見せてあげる必要があります。

慢性の場合、治すことが難しいので家族でケアをしてあげながら少しでも猫が長く快適に過ごせる環境を作ってあげる必要があります。

甲状腺機能こう進症

甲状腺機能こう進症は、甲状腺のホルモンが異常に分泌されることが原因で引き起こされます。

代謝が過剰に良くなるので食欲旺盛になり、動きが活発になります。8歳以上の年を取ってきた猫に多くみられる病気で、多飲多尿の症状や嘔吐、下痢などもあります。

この病気の場合、時に普段は落ち着いている猫が急に凶暴になるなど性格に変化が現れることも多いです。見た目には元気いっぱいで病気などではないように感じるかもしれませんが、すぐに病院で検査してもらいましょう。

糖尿病

糖尿病は、体の中で糖を上手に消化することができなくなる病気です。そのため血液の中の糖の濃度が上がってしまい、高血糖になります。

糖尿病には、遺伝や膵臓の機能が破壊されることによって起こる1型と、ストレスや肥満、運動不足などで起こる2型があります。猫の場合は2型が多いと言われていて、糖を上手に吸収できないことで、体の中で栄養が取れていないと勘違いが起きてしまい食欲が増します。

一方できちんと栄養が取り込めていないので痩せてしまうのです。症状としては多飲多尿、下痢、嘔吐、呼吸が早いなどがあります。

最悪の場合は死に至ることもある恐ろしい病気ですから、異変を感じたらすぐに病院へ行きましょう。

猫が痩せてきたら、どうしたらいい?

毎日猫のことを見ている飼い主さんだからこそ、だんだん猫が痩せていくのに気がつきづらいことがあります。ですから、日頃から体重の管理をしておくのが1番の対策になります。

飼っている猫と同じ種類の猫の平均体重やその年齢の標準体重を調べておくことも大切です。

その上で猫が痩せてきている、そう感じたらすぐに対策をとりましょう。放っておくと取り返しのつかない事態になることもあります。

原因を探る

まずは猫が痩せてきている原因を探ることが大切です。例えば猫の餌を与える時にしっかり食べているかどうか確認しましょう。

ドライフードを食べづらそうにしていて、ウェットフードならゆっくりでも食べているということなら、口の中に異常があって食べたくても食べられないのかもしれません。

あるいはしっかりと食事ができているようならば、お腹の中に寄生虫がいたり、病気だったりする可能性があるので下痢や嘔吐など他の症状がないか調べてみる必要があります。

そのほかにもいつも以上の運動量になっていないか、元気があるかどうかなどチェックしておきたいポイントはいろいろあります。他の猫を飼っている人に相談したり、インターネットで情報を集めたりして素早く行動できるようにしましょう。

病院に連れて行く

もし、数週間にわたって体重減少が続くようなら病気の可能性を疑ったほうがいいでしょう。そういう時はすぐに動物病院へ連れていくのが大切です。

日頃からかかりつけの病院を持っておくといざという時にもカルテがあるので素早く対処してくれます。

猫は人のように感情を表に出すことができません。また犬のように吠えたりしてアピールすることも少ないので病気になっていても気がつきにくく、気付いた時には手遅れになっていることも多い動物です。

大切な愛猫が重大な病気で苦しむ前に日ごろから食事の様子や排泄物の状態などをチェックして、体調管理をしっかりしてあげることが1番の対策方法です。