「愛ネコが粗相をしてしまって参るよ」という飼い主さんの声をよく耳にします。猫が粗相をすると、家中がおしっこの臭いになって、たまったものではありません。

飼い主さんもついつい怒りがこみ上げてきてしまうのではないでしょうか。

しかし、相手が猫だけに、どのようにして叱れば良いのか分からず、対応に困っている方が多いのではと思います。

そこで、猫が粗相をした時にどのように叱れば良いのか?その情報をまとめてみました。どうぞ参考にしてください。

猫はどうして粗相をしてしまうの?原因は?

まずは、猫がどうして部屋の中で粗相をしてしまうのか、その理由について考えてみましょう。

相手が猫とはいえ、闇雲に叱るのはよくありません。それでは人間の都合を押し付けているだけです。猫のことを理解したうえで叱るようにしましょう。

本能によるもの

猫が粗相をしてしまうのは、ズバリ本能だからです。

猫は本来、おしっこをして自分の匂いを付けて、ここは自分の縄張りだということを示す習性があります。

ですから、猫は粗相をしても全然悪いと思っていません。

生きていくための本能なのですから、逆にやって当たり前だと思っているはずです。

赤ちゃんの時から人間に育てられて、他の猫と接していない家猫でも粗相をしてしまいますので、仕方がないことなのかもしれません。

しかし、人間にとっては迷惑な行為そのもの。止めさせられるのであれば、止めさせたいものです。

トイレの場所が分からない

また、猫が粗相をしてしまう理由に、トイレの場所が分からないという事も挙げられます。

猫は本来、きれい好きな動物ですから、決まった場所で用を足します。

しかし、決まった場所が認識できていない為、どこでもおしっこをしてしまうのです。

猫が粗相をしたら叱るべき?

猫が粗相をするのは本能だと説明しましたが「じゃあ、本能だから叱っても無駄?」と思われる方も多いことでしょう。

しかし、決してそうではありません。

粗相をしてはいけない環境で生きているのですから、猫にも順応してもらわなければなりません。人間と暮らすルールの1つとして、粗相はしてはいけないということを教えましょう。ですから、粗相をしたら、きっちりと叱るようにして下さい。

叱らずにいると、猫はそこでおしっこをしても良いと思い、粗相を繰り返します。それが癖になってしまうと、治すのが難しくなりますので、早めに始めましょう。

では、猫をどのように叱れば良いのか、説明していきましょう。

猫を叱る時に絶対にやってはいけないこと

猫の叱り方を説明する前に、猫を叱る時に絶対にやってはいけないこと、避けた方が良い叱り方などについて説明します。

人間だって、叱り方が悪かったら、反抗したりしますよね。それは猫も同じなのです。

既にこんな叱り方をしている人はすぐに止めることをおすすめします。

叩くなどの暴力を行なってはいけません

猫が粗相をして、ついついカッとなって、身体や頭などを叩いて体罰を与える飼い主さんがいますが、これは一番やってはいけないことです。

叩くと猫は怖がって逃げ出すだけです。

猫はどうして叱られているのか分かっていませんので、逆に反抗して人の手などに噛み付いたり、爪で引っ搔いたり、叩かれたストレスで粗相がなおさら酷くなってしまう可能性があります。

シッポを引っ張ることも絶対に止めましょう。

水をかけたりして虐待してはいけません

叩くことはいけないと思って、じゃあ、水をかけてやろうという飼い主さんも多いようですが、それもあまりおすすめできません。

猫は水に濡れることをとても嫌がります。嫌なことをされると、やはりストレスが溜まって粗相がエスカレートしてしまいます。

どうしても水を使用するなら、霧吹きを利用して、自分がかけていると気付かれないように、後ろから後ろ脚などんぢそっと少量の水を吹きかける程度にしましょう。

大きな声や音で脅してはいけません

猫は音にとても敏感です。ですから、「コラッ!」と大きな声で怒鳴られたり、大きな音で脅されたりすると、非常に怖がります。

恐怖のあまり、パニックになって、隠れてなかなか出て来なくなってしまう猫もいますので、絶対にやってはいけません。

無視をしたり、食事を抜いたりしてはいけません。

粗相をして腹立たしいのは分かりますが、既にお話ししたように、猫は自分が行なった行動を覚えていませんので、罰として無視をしたりエサを抜いたりしても何ら効果もありません。

逆にこんなことをやられると、猫は飼い主から離れてしまう可能性があります。

猫は人ではなく、家に付くとよく言われていますが、決してそうではなく人に付きます。信頼している人にだけ可愛い姿を見せてくれるのです。

なのに、ご飯もくれないし、無視されて撫でてもくれないとなると、その飼い主にはもう用はないと判断し離れていってしまうでしょう。

猫の上手な叱り方

寝転がる猫

猫も粗相をしたらしっかりと叱ることが大切です。しかし、どうやって叱れば良いのか分からないという人も多いことでしょう。

叱り方を間違えてしまうと、飼い主とペットの信頼関係にヒビが入ってしまい、撫でることもできなくなってしまう可能性がありますので注意するようにしましょう。

現行犯で捕まえる

猫は頭の良い生き物ですが人間ほど記憶力が良くはありません。ですから、叱る時は粗相をしたその瞬間に行うようにします。

人間を叱る時のように「昨日、粗相をしたでしょ」と叱っても、猫には理解できませんので現行犯で捕まえて叱るようにしてください。

目を見て話そう

猫は話しをしても分からないと思われていますが、犬と同様、繰り返し話しをすれば自分の名前を理解しているのですから、きちんと言葉を理解してくれます。粗相をしたら、その場でしっかりと目を見て、これはしてはいけないことだと話しをするようにしましょう。

一度話しても分からないのは当然のことです。辛抱強く分かるまで何度も話すようにしましょう。

ポイントは怒った顔をすること。

猫は敏感な動物ですので、飼い主が怒っていることを感じ取ります。

そして、飼い主が怒らないように行動するようになるはずです。

粗相をしない環境を作ってあげましょう

猫の叱り方について説明してきましたが、猫を叱ると共に、飼い主さんも猫が粗相をしない環境を整えるようにしましょう。

そうすれば、叱る必要もなくなるかもしれません。

環境を変えると、意外とすんなり粗相をしなくなったという猫も多いです。すぐに実践してみてください。

  • トイレはいつもきれいにしておきましょう。
  • 複数飼いの場合は、トイレを別にしてみましょう。
  • 粗相をした場所はきれいに拭き取って、匂いが残らないようにしておきましょう。
  • トイレでおしっこすることができたら、ベタ褒めしてあげましょう。猫の性格に合わせて、おやつをあげる、おもちゃで遊んであげるなどのご褒美をあげると良いでしょう。

まとめ

何度も言いますが、猫は粗相を悪いことだと思っていません。それを止めさせるには、気を長く持って、猫と正面から向き合うしかありません。

叩いたり、大声で怒鳴ったりすると、逆効果になるということを飼い主さんは認識しましょう。粗相をした時だけではなく、イタズラなど何かしら問題行動を行ってしまった時も同じです。

トイレのしつけは、子猫の内に行うと、すんなり覚えてくれて、粗相もしません。なるべく早めにしつけを行うことをおすすめします。

また、オス猫は、去勢していない場合、縄張り意識が強いので、粗相が多くなる傾向にあります。粗相が多い猫は去勢をしてみるのも一つの方法でしょう。

猫は飼い主であるあなたを信頼しています。愛猫のことを理解して、いつまでも仲良く生活してください。