ニャンコたちの鳴き声には、人間には聞こえない音など、たくさんの種類があります。

鳴くこと以外でもしっぽをフリフリするなどの行動を通して気持ちを伝えることもあるでしょう。

しかし、私たち人間のように表情が豊かなわけでもないニャンコたちにとって、鳴くことは、満足しているのか不満なのか、愛情表現なのか私たちに伝えるための重要な伝達方法になります。

「ニャー」と鳴くことで私たちに要求を伝えている

最近は家の中でケージなどに入れて猫を飼う人がいて、「ケージから出して!」と言わんばかりにニャーニャー鳴くニャンコたちがいます。

しかし実は、猫は家の外ではほとんど鳴かないのです。

外にいる野生の猫たち同士は匂いを嗅いで鼻を付けるなどの挨拶、目をゆっくり閉じるなどのしぐさ、ボディランゲージを通して会話をしています。

また、自分の身を守るために外敵を警戒し無駄に鳴き声を上げる必要が無いのです。

つまり、猫たちが「ニャー」と鳴くのは、飼い主である人間にしっかりと自分の気持ちを表現しようとしています。

そのため、その鳴き方の種類とその意味も豊富にあるのです。

猫がペットになったのはいつから?

猫がペットとして飼われるようになったのは、古代エジプトに遡ります。

古代エジプトにおいて猫が神の化身として崇められていた時代もあります。

当時の野生の猫は人には懐きませんでしたが、中には温和な種類の猫もいて、家畜化されたのがウチネコの起源です。

日本に猫がやって来たのも奈良時代と遡り、人間と猫の関係はとても歴史が深いのです。

そのため、猫たちは人間との関係性を強くしていく間に、その鳴き方についてもたくさん学習してきました。

猫同士で鳴くのはどんな時?

猫たちが人以外に対して鳴いているとすると、それは母ネコと子ネコの母子関係だけです。

普通、猫たちのコミュニケーションは匂いから始まり、威嚇などの時の「シャー」といった鳴き声などの音、ボディランゲージを使います。

そのため私たちが聞く「ニャー」という鳴き声はネコ同士ではほとんどしないのです。

しかし、子ネコは母ネコに対して、「お腹が空いた」といった要求を「ニャー」と鳴いて伝えます。

そのため私たち飼い主に対して「ニャー」と鳴くのは私たちを母ネコとして認識していると言えるでしょう。

鳴き方の種類とその意味

光が眩しそうな猫ちゃん

ニャンコたちは鳴き声で、しっかりと私たち人間にメッセージを伝えています。

猫の研究をする専門家たちによると、ニャンコは16種類の鳴き声を使って気持ちや感情を表しています。

猫の鳴き方を「ネコ語」とも言いますが、鳴き声の意味で愛猫の気持ちや気分が分かるのならば、信頼関係を築くためにもその意味を知りたいという飼い主さんもいるでしょう。

どんな時に鳴くの?

猫は人間でいう3歳ほどの賢い知能を持つ動物です。

そのため学習能力が高く、鳴くことでケージから出してもらえたり、鳴くことで撫でてもらえたりといった経験を重ねることで、鳴くことで何かしてもらえるという「要求鳴き」をします。

それ以外にも、鳴く理由として「警戒」「助けてほしい」などがあります。

声の高さ・長さで聞き分けよう

特に鳴き方の特徴として、低い声と高い声、長いときと短いときで意味が異なります。

「警戒・威嚇」「不安」のときは低く、「甘え」「要求」「危険・注意」のときは高く鳴きます。

長さについても、「要求」「機嫌が悪い」「驚き」「発情期」の時は長く鳴きます。

また、「嬉しい」「挨拶や返事」の時は短く鳴きます。

種類と意味

長い「ニャー」「ニャーン」「ニャオ」

ご飯が食べたいときや、かまって遊んでほしいときなど、何かを要求するときの甘え声です。

野良猫などでも、こちらに向かって来るやいなや鳴きながら体をスリスリしてニャンコがいますが、ご飯ちょうだいなどと要求しているのです。

短い「ニャッ」

返事や挨拶をするときの鳴き声です。

朝起きて愛猫の名前を呼んで顔を合わせると、「ニャ」とか「ミャ」と短く小さい鳴き声で返事をするのを聞いたことがあるでしょう。

また、名前を呼んでも全く返事をしてくれない猫もいます。

しっぽを振るなどのしぐさで返事をする猫もいて、個体差があります。

音の無い「ニャー」

音が無いというのは、人には聞こえない音だからです。口だけ「ニャー」の形をしています。

これも飼い主に甘えているときなどに出す鳴き声です。

リラックスの「ゴロゴロ」

飼い主にナデナデされて気持ちよくなっているときなど、リラックスしているときに鳴らす音です。

本来、赤ちゃんの頃に母ネコの母乳を飲んでいるときに鳴らす音で、安心している状態の時にこのように鳴きます。

また、見知らぬ物があって緊張しているあとにナデナデすると、「ゴロゴロ」と鳴き始めることがあります。

このように自分自身を落ち着かせようとするときに出す音でもあります。

威嚇の「ウゥー」「シャー」

天敵や得体の知れない物や人に対して「ウゥー」と低い声でうなります。また、気に入ったおもちゃで遊んでいるときに、飼い主がそのおもちゃを奪おうとすると、「自分の獲物を取るな!」と言わんばかりにうなることがあります。

とにかく相手が自分から離れてほしいときにこのように鳴くのです。

そして、「ウゥー」と鳴いてもその状況が良くならないときは、猫は「シャー」と鳴いて、「自分の方が強いぞ!」と相手を威嚇します。

喧嘩のサイン「ミャーォー」「アオー」

こちらも威嚇するときの声になりますが、特にオス同士、目と目を合わせて喧嘩真最中のときに、威嚇する声として発します。

痛いときの「ギャッ」

激痛を感じたときに猫は「ギャッ」と裏返ったような鳴き声を出します。喧嘩の最中取っ組み合いになったときにも発しますが、特にしっぽを踏まれたり、何かに挟まれたりしたときです。

猫たちは激痛でない限り、普通の痛みではほぼ鳴きません。

そのため、愛猫の体を触っていて、「ギャッ」などいつもにない鳴き声をしているときは、いつも以上に痛みを感じているということですので、患部の可能性があります。

様子を見て必要な場合は動物病院に行って獣医師に見てもらいましょう。

顎を震わせる「カカカカ」「カチカチカチ」

獲物を見つけたときに発する声です。獲物をハンティングしたいという本能が表れています。

ベランダにハトなどの鳥が来ているとき、窓から眺めながら「カチカチカチ」と音を発するのを聞いたことがあるでしょうか。

この時、顎をガクガクと震わせながら音を出すので、初めて見ると驚く飼い主さんもいるでしょう。

「食べたいよ」の合図「ウニャーン」「ムアッ」「ウニャウニャ」

飼い主がご飯の準備をするときの音が聞こえると、ニャンコたちはそばに寄ってきて「ウニャーン」と鳴くことがあります。

「ご飯が食べたい、お腹がすいたよ」と伝えているのです。

また、ご飯をあげて、あまりにもおいしいと「ムアッ」「ウニャウニャ」と言いながらモグモグ食べるニャンコたちもいます。

恋がしたい「ワオーン」「ンニャーオ」

こもったような声で「ンニャーオ」と鳴くときは、発情し、求愛している印です。

メスはオスを呼び、オスはメスに返事をすることがあり、家で飼っている猫でも、発情期になると、虚勢・避妊手術をしていないオス・メス猫は、こういった鳴き声を頻繁に発するようになります。

ニャンコたちの気持ちを理解するために

猫の平均寿命は15年ほどと言われています。

賢いニャンコたちは、きちんとお世話してくれた飼い主さんたちにはきちんと愛情表現をしてくれます。

そんなニャンコたちのためにも、気持ちを理解してしっかりとコミュニケーションをとり、信頼関係を築きましょう。

鳴かないニャンコもいる

特によく鳴く猫は要求をたくさんしているので甘えん坊と言われますが、逆に鳴かない猫もいます。あまり大きな声を出さないニャンコもいますし、鳴くことに慣れておらず鳴き方が分からないニャンコもいます。

ニャンコの性格には個体差があるので、愛猫がどんな性格なのかしっかりと観察しましょう。

鳴くことは人間が教えている

最近ではペットOKの賃貸物件なども増え、鳴き声が隣人に迷惑にならないように、鳴かないようにしつけることがあるでしょう。

ニャンコは、鳴いて要求が通ると、鳴くことで飼い主とコミュニケーションが取れるのだと認識します。

そのため、ニャンコたちが鳴くのも、鳴かないのも飼い主さんのお世話の仕方によるのです。

鳴かずとも気持ちを理解してくれる信頼関係の深い飼い主さんがいれば、ニャンコたちは無駄に鳴くことはありません。

ニャンコは鳴き声だけでなく、しぐさや行動といったボディランゲージでニャンコたちの気持ちを表現しますので、ニャンコたち日々観察し、猫がストレスに感じない部屋作りをするなどして、ニャンコのストレスにならない環境作りを心がけましょう。